食器の漂白剤について |
プラスチック系食器の漂白は酸素系漂白剤で!
漂白剤は大きく分けて「塩素系」「酸素系」に分けられます。よくご使用されているものとして、漂白力が強い塩素系のキッチンハイターがありますが、これは主にフキンやまな板用です。
メラミンやポリプロピレンといったプラスチック系の食器は、このような強い塩素系の漂白剤は不向きです。塩素系を使うと、食器の表面を傷めてしまい、本来の光沢が無くなるほか、汚れが付きやすくなります。一度表面が傷むと、その後は強い漂白剤でなくては汚れが落ちなくなる傾向にあります。
以上より、プラスチック系の食器を新しく購入する場合などに合わせて、食器にやさしい酸素系の漂白剤を使用し始めることをお勧めいたします。 |
冷凍冷蔵庫について |
冷蔵庫・冷凍庫のフィルターはこまめに清掃を!
冷蔵庫や冷凍庫の冷えが悪くなる大きな原因の一つがフィルターの汚れです。
業務用の冷蔵庫類は、一般的に上部の機械部分にフィルターが付いていますが、このフィルターが重要です。
フィルターは凝縮器が汚れないようにするために付けられておりますが、そのフィルターが汚れていると熱がこもり凝縮不良の原因となります。結果として、冷えが悪くなったり、冷媒ガスのガス漏れに至ったりします。
「冷蔵庫類はフィルターが命」という思いで、こまめに清掃を心掛けて下さい。
なお、冷蔵庫類本体の置き場所は、なるべく風通しが良く、熱がこもらない場所に置くことをお勧めします。 |
冷凍庫は氷を作る機器ではありません。
お客様から「冷凍庫の冷えが悪くなった」というご相談がよくあります。機械自体は正常に動いているのに、あまり温度が下がらなくなったということです。庫内を見ると、氷を作るために、水を入れたペットボトルが大量に入っておりました。原因はこのペットボトルです。
水を冷凍庫に大量に入れますと、冷気が水に取られ、庫内の温度が上昇してしまい、他の冷凍品が溶ける場合があります。
冷凍庫は氷を作る機器ではありません。小さな製氷皿が数個程度ならともかく、大量の氷を作ることは避けてください。 |
「DF」表示は故障ではありません。
「温度表示がDF表示に変わったが大丈夫か」という質問があります。問題ありません。
「DF」とは<defroster:デフロスター=霜取り>という意味です。冷蔵庫類は通常この霜取り機能が付いており、定期的に霜取り機能が働き、霜取り完了後には自動的に冷却運転に戻ります。なお、霜取り完了直後の庫内温度をみると、霜取り前より多少高くなっていることがありますが、機器が正常であれば冷却運転に戻った後にまた冷えてきます。
DFは問題ありませんので、ご安心を。 |
ガスレンジについて |
トップバーナーはぜひお掃除を!
一般的にトップバーナー(主に円形で、上面にある火が出る部分)は取り外せます。清掃を前提に作られておりますので、取り外しはそんなに難しくはありません。
このバーナーが汚れていたり、小さく開いている穴が詰まっていると、正常な青い火とならず、赤い火となって鍋の底を焦がしたり、不完全燃焼になる場合があります。是非お掃除を!
お掃除方法は水洗い(その後水気を取る)や軽くブラシ洗いでも結構ですが、穴の近くではブラシを使うとかえって穴を塞いでしまう場合がありますので、千枚通しのようなもので穴の汚れを取るのが良いでしょう。また、通常バーナーは鉄でできていますので表面ばかりか内面も錆びます。中も錆びているようでしたら、まずは中の錆を落してからの方が良いでしょう。バーナーに油がこびり付いた場合は、バーナーを他のバーナーで焼くときれいになります。
以上のように、バーナーはご自分で清掃は可能です。しかし、錆がひどいバーナーはお掃除中に割れる可能性があったり、そもそもガスが出てくる部分ですので、お困りの時は当社にご相談下さい。 |
火の色や形は空気とガスのバランスで変わります。
ガスの火が付くには、「空気」「ガス」「火種」の3つが必要です。どれか1つが足りないと火は付きません。
着火後も、空気とガスのバランスが良くないと正常な火とはなりません。正常な火とは「内側が青く透きとおり、外側がうす紫色」で、程よい長さでそろった安定した形のものをいいます。
一般的に、ガスに対して空気が少ないと、炎の先端が赤黄色になったり、不完全燃焼になったりします。
逆に、ガスに対して空気が多いと、火が勢いよく浮き上がったり、火が消えたり、火が短くなってバーナーの中に戻ったりします。
このバランスを調整するために、バーナーの近くには換吸器(空洞があり、その大きさが調整できる部分)が付いている場合が多く、空気量の調整により正常な火に近づけることが可能となっております。
前述の通りバーナーの清掃は必要ですが、それと合わせて火の調整もお試し下さい。 |
オーブンの火は途中で消えることがあります。
「オーブンの火が途中で消えてしまう」というお問い合わせがあります。温度設定があるサーモスタット付オーブンの場合、異常ではありません。温度調整機能が働いているためです。
火が付くことにより当然オーブン庫内の温度は上がります。しかし燃え続けると庫内は数百度に・・・。それを温度調整機能が一定の温度に保つために、自動的に火を消したり再度付けたりしています。
火が消えていても、暫くするとまた付きますので問題はありません。
ただし、バーナーが消えても種火(オーブンを着火する際一度付ける小さな火)は付き続けているものです。種火が消えていると再び火は付かず温度が上がりません。また、サーモスタットが故障している場合、所定の温度にはならず、食材が焼けなかったり焼きすぎたりします。このような症状のときは、当社にご連絡下さい。 |
厨房機器の寿命について |
10年ぐらいと言われております。
「厨房機器の寿命はどれぐらい?」というご質問がよく出ますが、特に決められているものはありません。1日何回使うか、どれぐらいの量を使うか、設置場所の環境はどうかなど、いろいろな条件で寿命が変わってくるのは当然です。それでも「概ねどれぐらいか?」と聞かれることがあります。その際には私共の経験から「機器の1年が人間でいう6歳と考えて下さい」とお話しします。この計算でいくと10年で60歳、15年で90歳となります。
人によって早い遅いはありますが、年齢が経つとどこかしら疲労が出てくるもの。これと同じで厨房機器も年数を経ると疲労していきます。上記の通り条件によって違いはありますが、「概ね1年で6歳」と頭に置いていただければ、参考になると思います。
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ステンレスについて |
ステンレスも錆びます。
ステンレスは錆びないと思っていらっしゃる方が多いです。しかし、ステンレスでも錆びます。汚れた所から錆びます。
ステンレスは、含有するクロムが表面の酸素と結合して薄い皮膜(不動態皮膜)を作り、その被膜が錆からステンレスを守っています。しかし、表面に汚れが付着するとその皮膜が作れず、そこから錆が進行します。
また、ステンレスの中でもいろいろ種類があり、厨房機器の代表的なものとして、フェライト系のSUS430(18%Cr)や、より耐食性に優れるオーステナイト系のSUS304(18%Cr-8%Ni)などがあります。どれも日頃のお手入れで錆びは防げます。
お手入れ方法は、油分や塩分、汚れなどが付いたら、スポンジに中性洗剤を付けて水洗いし、最後に水気をふき取ればOKです。錆が出た場合は、タワシにクレンザーを付けて表面の筋目に沿ってこすり落し、その後水洗い及びふき取りを行ってください。
ステンレスの表面は常にきれいにしておくように心がけて下さい。
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回転釜について |
潤滑油はマシンオイルなどをお勧めします。
「回転釜の潤滑油には何を使ったらいいのか」という質問があります。私共はマシンオイルをお勧めします。
潤滑油として、錆びも取れる油をお使いになる方がいます。決してダメではありません。浸み込みが良いので、油が切れて回らない状態の時に、これを差すと回るようになることがあります。修理の際にも使用する事はあります。ただし、これは一時的には良いですが、長い間潤滑性を確保するには、より高い粘度の油が適しています。
内部までの浸透性や潤滑の持続性を踏まえると、マシンオイル程度(中荷重低速回転用:粘度46)が適しています。錆びも取れる油をご使用の後でも、これをさすと効果的です。このオイルはホームセンターで安価に販売しております。定期的に潤滑油をさす事をお勧めします。
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耐熱について |
食器消毒保管庫に入れる場合は耐熱温度にご注意を!
熱風式食器消毒保管庫の設定温度は通常85℃前後でご使用しますが、庫内では温度差があり、高いところでは+10℃(約100℃)になる場合があります。
これに対しプラスチック系食器の耐熱温度をみると、ポリプロピレンやメラミンは約120℃であり、通常の温度設定では問題はありませんが、アクリル樹脂が約70℃など、保管庫には不向きなものもございます。
また、まな板についても、耐熱性が弱く、保管庫に入れると歪むものもございます。
なお、包丁やまな板については、熱風ではなく紫外線で消毒する機器もございます。
以上のように、食器や道具をご購入される場合は、消毒方法や耐熱温度にご注意下さい。
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取扱いメーカー
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